漆琳堂 / aisomo cosomo

ブランド紹介
漆琳堂 
aisomo cosomo


- 漆琳堂 -
美を塗る。藝を重ねる。
越前漆器は伝統工芸品であると同時に、日々の暮らしで使われる生活道具でもあります。
美しさと堅牢さを兼ね備える漆器をいっさいの手間を惜しむことなくつくり続ける。
それが漆琳堂の永代変わらぬ矜持です。

- aisomo cosomo -
多くの人に、幅広く、うるしを使って欲しい。 そんな想いから福井県の漆琳堂が立ち上げたブランドaisimo cosomo。その色使いと独特の風合いは印象的で、見る人を惹き付けます。
業務用漆器の製造をしてきたからこそ培った技術と経験に裏打ちされた確かな商品を創り出します。




業務用漆器シェアNo1の越前漆器

今回うかがったのはメガネの製造で有名な福井県鯖江市。ここはメガネの産地であると同時に越前漆器の産地でもあります。漆塗り職人やメガネ製造の会社がたくさん並んでいます。自然が溢れる本当に素敵な場所でした。



今回取材させていただいたのは、「aisomo cosomo」や「漆琳堂」ブランドを手がける鯖江の漆琳堂さんです。


漆琳堂さんの外観

越前漆器は堅牢で実用的なつくりから、業務用漆器の8割のシェアを占めています。いわゆる高級料亭で使われるような漆器はほぼ越前漆器と言えるかもしれません。そのような世界で使われるだけあってユーザーからの漆器への要望はきわめて細かく高いものが多いそうです。越前漆器ではそういった厳しい要望に応え続けた結果、自然と現在の高い技術と豊富な色使いが可能になったそうです。


変えるだけではない守る部分

今回お話を伺ったのは漆琳堂の内田徹さん。ちなみに現在の代表は徹さんのお父さんの清治さんです。


内田徹さん

終始穏やかな表情と話し方でお話しされる姿が印象的な内田さん。しかし、語る内容の要所要所に職人としてのプライドと漆への熱い想いが感じられました。
「aisomo cosomoの商品、全てが一色で塗られたものは無いんです」
「一見そのデザインやカラーから漆器には見えない事もある。けれど側面と底が異なった色で出せるのはハケで塗っている漆塗りの証なんです」
デザイン性を追いつつ、そこに職人としての仕事=プライドを載せることは忘れません。さすが伝統工芸の職人さんです。


代表の清治さんと、お母様、共同作業です


漆器を使ってもらうために

漆器は「高い」というイメージはありませんか。たしかに、ひとつで数万数十万なんてざらにあります。もちろん価格に応じた「価値」が漆器にはあります。しかし「価値」を知るには、使ってみる以外に方法は無い。
aisomo cosomoのコンセプトは「若い世代にも漆器を使ってもらいたい」
内田さんは言います、若い世代にいきなり高級な漆器を勧めても購入していただけるはずはありません。だから「使ってみようかな~」そんな気持ちで購入できる必要がある。
aisomo cosomoでは様々な工夫により従来の漆器よりももっと手にとっていただきやすくしました。それが長い目では漆器文化を途絶えさせないことに繋がるのではないかと考えたそうです。


気軽な漆器を作るための工夫

では、aisomo cosomoではどのような工夫を凝らしたのでしょうか。
まずは価格をできる限り抑えました、もちろん質は落とすことなくです。内田さんの職人のプライドが低品質なものを出すことを許しません。


漆原料の高騰も頭を悩ませます

一般的に漆器の木地(漆を塗る前の形作った木)は、作りたいサイズのひと回りかふた周り大きな木の塊から削り出します。ろくろなどで削り出しお椀や器の形に成形するのです。その材料と工程にかかる費用がどうしても高い。
そこで木地には木合という木の粉を固めたものを使う事にしました。「漆器を若い世代に手に取ってもらう」ということを第一に考えた時、木合を使うことでまずはその第一歩になる。とにかく気軽に購入できる漆器を目指しました。


塗りの工程、aisomo cosomoの豆皿を塗っています

しかし、だからこそ内田さんは漆塗りの工程は何一つ省きませんでした。何度も何度もハケで丁寧に塗り、漆の奥深い艶感を大切に表現しました。とにかくまずは漆器の良さを知ってもらいたい、機能性を知ってもらいたいその一心です。
もちろん弱い部分を補強する布着せもしているし、漆は通常通り何層にも塗っている。変えたのは木地のみ。そこにはやはり内田さんの塗師としてのプライドがあります。「塗り上がりの美しさこそが漆器の醍醐味」だと。


歴史は積み重ね

現場を取材させていただくと、いつも職人さんが使う道具に興味がそそられる私。漆塗りに使う最も大切な道具「ハケ」を見せて頂きました。


長さの違うもの、太さの違うもの種類はたくさん

塗る箇所により使い分け、職人によって好みもあって自分の手になじむ道具というのがあるとのこと。ハケの中には100年以上使っているものもあるそうです。先代の先代が使っていた、なんて話はざら。鉛筆削りの要領で、ハケの先が悪くなったり傷んでくれば持ち手の木の部分を切り少し短くします。その繰り返し。だからなかなか使い切る事はありません。
漆器も手入れ次第で長く使うことができます。親から子へ、子から孫へ、なんて事も可能な一生、二生いや三生ものの育てる器。ハケもそれと同じ。一つの道具をそんなにも長きに渡って使うということ、それ自体凄いことですね。


漆塗りのハケの毛は人の毛で出来ています

職人の道具はいつも独特の雰囲気をまとっているように感じられ軽い気持ちで触れることができません。道具を拝見させていただいた時、越前漆器の長い伝統を最も体感した瞬間でした。


漆琳堂だからできたこと

内田さんは、もっと漆器が現代のライフスタイルに馴染んでいく事を願い商品を生み出します。そのために今までに無い時代に合ったデザイン・カラーの商品を創り出し続けます。


aisomo cosomoの湯のみ、これだけ並ぶと圧巻です

職人という方々は、より良いものを、より自身の技術を見せつけれるものを、という方向に考えていくものだと思っていました。もちろん内田さんも技術の見せ所はあって、そこにひとつの醍醐味はあると言います。しかし、業務用漆器の要望に応え続けてきた越前漆器の漆琳堂だからこそ、内側にだけ目を向け高めるのではなく、時代の変化、ライフスタイルの変化、需要の変化に目を向けた新たな商品を創り出す事が出来たのだと思います。


取材をさせていただいて

内田さんと話をしていると、大変な仕事である漆塗りの仕事も楽しいものなんじゃないかと思えてきます。それはおそらく内田さんがいつも前を見て楽しそうに話しをされるからだと思います。「次はこんなこと考えているんです」「こんな風にしたい」といったふうに。


他があまり受けたがらないこんなものまで塗ることができます

産地は後継者がいない、仕事が大変などの理由で衰退しているところが多いのは事実です。そんな中でも元気な会社や職人はいます。漆琳堂はそのひとつです。実際に商品を見た若い人から働いてみたいと問い合わせを受けることがあるようです。
繰り返し同じ作業を繰り返す職人という仕事。本当に大変なお仕事だとは思います。しかし、だからこそ追求の楽しさがあるのだと思います。
内田さんをみて思うのは、その追求は内側をみた追求だけではだめなんですね。どうすれば受け入れてもらえるか、喜んでもらえるかそんな外側への追求が現代の職人には求められているのかもしれません。
ご紹介した2ブランドのこれからも、そして漆琳堂・内田さんの新たな試みも本当に楽しみです。取材にご協力いただき有難うございました。




ハケで手際よく漆を塗る様子








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