ブランド紹介

nicori(木玉毛織)



nicori 木玉毛織 ブランド紹介


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木玉毛織が手掛ける幻の糸紡ぎ “ガラ紡” 。空気をたくさん含ませる独自の製法でゆっくりゆっくり、育てるように糸を紡ぎ出します。製品を手に取る方使う方々に和やかな時間を過ごしてほしい。そんな思いからkitamaのリビングブランドnicoriは誕生しました。ゆっくりのんびり紡がれた糸から出来あがるnicoriのファブリック達。ガラ紡でしか醸し出せない優しさが生活に癒しとゆとりを与えてくれます。   



nicori/木玉毛織取材記



一宮の毛織業の現在

木玉毛織株式会社、所在地は愛知県一宮市。一宮市は明治期に毛織工業が発展しました。そのころは、町中いたるところで毛織機の音が聞こえていたそうです。

しかし、国外からの安価な商品が輸入されはじめ国内の毛織工業は急激に衰退しました。
現在まだ一宮市は毛織工業が盛んではありますが、当時と比べると毛織業を営む会社は大幅に減少しています。継続して毛織業を営んでいる会社も売上に伸び悩み、会社の方針転換の帰路に立たされているところも少なくありません。そのひとつが木玉毛織でした。




ガラ紡との出会い

約10年前、従来の毛織業の見通しが悪く、新たな方向性を模索していました。ちょうどその時、近くでガラ紡の紡績業を営んでいた会社が会社をたたみ機材もすべて処分するという事を聞きました。
当時、そして今もですが、ガラ紡を現役で生業としている会社は2~3社です。このままではガラ紡の機械は博物館でしかみる事ができなくなる。このままではまたひとつ日本の美しい伝統が失われる。そこで、木玉毛織の代表木全氏はそのガラ紡の機械を仲間と協力し、譲り受けることにしました。



それが木玉毛織のガラ紡のはじまり。お気づきの方もいるかと思いますが、木玉「毛織」という名前でなぜ「紡績」なのか?
それはこのような偶然と必然、そして日本らしさ・伝統を後世へと紡ぐ気持ちが生んだ産物だったのです。その後、以前の本業毛織業からは完全に退きました。




ガラ紡を生かす素材

ガラ紡を始めると言いつつも、今や超高速の紡績機がある中生産性はその100分の1であるガラ紡。生きる場所はあるのか。生き抜くためには「ガラ紡である意味」を考える必要がありました。
ガラ紡の特徴は紡いだ糸に独特の凸凹が出来る点。これが高速の紡績機で紡がれた糸には無い独特の風合い、雰囲気“あたたかさ”がある。その風合いに合うのは有機栽培綿のオーガニックコットンしかない。栽培方法も環境に優しく、いずれは自然に還るオーガニックコットン。ガラ紡はそのようなエコとの相性がいいと判断しました。




「落ち綿」との出会い

そこでまた次の問題が。生産性の低いガラ紡。元来高価なオーガニックコットンを使うと製品になった段階では、通常のオーガニックコットン製品ですら高いのにより一層高価なものとなってしまう。そうなってしまえば良いものであろうと売れない。
そんな折、現在主流の高速の紡績機は高速ゆえにまとまった適度な長さの綿しか紡ぐ事が出来ず、無駄を出さないように紡績しても、高速紡績機では紡げない短い綿があるということを知りました。
「落ち綿」といわれる、その短かな綿は高速紡績機では加工しようがなく廃棄処分という道をたどっていると言います。



ガラ紡はそのゆっくりな速度のため、どんな綿であっても紡ぐ事が出来る。いや、むしろ高速紡績機ではじき出されるような短い綿の方が紡ぎやすいのだそうです。
木玉毛織は紡績会社から廃棄されることになっていた、オーガニックコットンの「落ち綿」を分けてもらいガラ紡で紡ぐことにしました。そうしたことで、オーガニックコットンをガラ紡で紡いでいるにもかかわらず、むしろ通常のオーガニックコットンよりも安価な製品として販売する事が可能になったのです。


やさしいガラ紡

ガラ紡糸は、撚りが甘いのが特徴。そのため「吸水性」「給油性」が高く「柔らか」で「軽い」。その凸凹が繊維の汚れや油、ホコリを絡め取ってくれるので食器洗いに使えば洗剤いらず。洗顔や洗身に使えば石鹸を使わなくても体の大事な油分を残して しっとりと洗いあがります。
また、nicori(木玉毛織)のガラ紡製品はオーガニックコットンである意味・風合いを活かすため、極力余計な手は加えていません。だから敏感肌の方や赤ちゃん向けの商品としてもガラ紡は最適。
このように自然な発想の流れの中で、木玉毛織と木玉毛織のリビングブランドnicoriは誕生しました。


ガラ紡を後世に紡ぐ

技術が発達するとともに効率を求める軋轢のなかで大きな利を得るべく小さな無駄が増えていくものです。ガラ紡で紡ぐオーガニックコットンはそんな小さな無駄の結晶のようなもの。
経済成長、効率化とともに消えかけているガラ紡という伝統を絶やさぬよう木玉毛織は後世に紡ぎます。


社長の木全元隆氏と木全恵理子氏

『ガラ紡』という風前のともしびとなりつつある日本の伝統技術を守りつつ、オーガニックを『はやりのモノ』ではなく『当たり前のモノ』にという思いを胸に。



ー ガラ紡の製造工程 ー

1 撚り子製造機で撚り子と呼ばれる棒状の綿を形成します。



2 撚り子をガラ紡機に詰める



3 ガラ紡機で紡績



完成したガラ紡糸



この機械全国で稼働しているのは2~3機、大変年期がはいっています。製造している業者は無く、日々メンテナンスしながら使っていますが、万が一使えなくなると、一から機械を作らなくてはいけないそうです。
※機械の所有者は日清ニット






nicoriの商品一覧


ガラ紡のベビースタイ nicori

ガラ紡のベビースタイ




ガラ紡のベビー枕 nicori

ガラ紡のベビー枕




ガラ紡のだっこ紐よだれカバー

ガラ紡の抱っこ紐よだれカバー




ガラ紡のふきん 木玉毛織

ガラ紡のふきん/キッチンクロス




ガラ紡のお顔洗い 木玉毛織

ガラ紡のお顔洗い




ガラ紡のお肌洗い 木玉毛織

ガラ紡のお肌洗い 






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