ブランド紹介

IITO


IITO ブランド紹介


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紡績屋が糸からつくる”いい糸”を使ったこだわり定番カットソーブランド。
私たちが大切にしている3つのコンセプト「飾らない、気取らない」「スローファッション」「LIFEのclothes」
自信をもっておすすめできる本当にいい素材、ものだけを提案。
日々の生活に馴染む服は自然と手に取る回数が増え、自然と日常になじむ、長く使ってもらえる服を作っています。





IITO 取材記



「IITO(イイト)」は、綿花を糸で紡ぐ紡績屋さんから生まれたブランドです。
その名の通り、「いい糸」から織りなす服は、日々の生活にそっと馴染んで永く愛される定番アイテム。
毎日袖を通す服は、飾らず、気取らず、自分が本当に心地いいと思うものを選びたいですよね。IITOは、ベーシックだけど肌ざわりが良く、毎日の相棒になってくれるような洋服です。
今回は、そんなIITOを生み出す「第一紡績」さんにお邪魔し、心地よさを生み出す素材の秘密を探るために、糸になる前からの布づくりの工程を見せてもらいました。

案内してくれたのは、第一紡績でIITOブランドを立ち上げた高本さんです。



紡績から縫製までを行う「第一紡績」
有明海に面した熊本県荒尾市に「第一紡績株式会社」はあります。
第一紡績では、国内で唯一、綿花を仕入れるところから紡績、編み立て、染色加工、縫製までを自社工場で一貫して行なっています。工場の広さは約9万平米…!想像もつかない広さです。

第一紡績は、戦後間もない1947年に創業。戦後の食糧難を回復させるため、国の施策により漁業用の漁網をつくる紡績工場として誕生したそうです。その後、豊かな暮らしになるとともに、製網業から紡績業へ変化していきました。
紡績から縫製まで一貫して行うことを強みとし、紡績と染色加工の内製化により、海外品や他社にはマネのできない高品質で特長のある繊維製品を生み出しています。

糸の原料である綿花からこだわり、独自の技術で作り出した個性豊かな糸は、幅広いアイテムに活用されているほか、第一紡績オリジナルブランド「IITO」にも使用されています。


長年培った技術でつくる「糸」
IITOの最大の特徴は、もちろん“糸”。
第一紡績が長年培ってきた技術で開発した糸を素材として使用しています。
例えば、たっぷり空気を含ませた糸「ミッドエアー」。繊維のあいだに空気が含まれているので、この糸で編み上げた生地はふっくらとして温かく、軽いのが特長です。
このミッドエアーは、スウェットやパーカーに使用されています。


そのため、袖を通すとふわふわの肌ざわり...! そのうえ、糸が空気を多く含んでいる分、吸湿性が高く、乾きやすいので、汗をかいてもベタつかず、常に心地よい状態で着られます。まさに、理想的なスウェット生地です。


Tシャツに使用されているのは「ピュアブリーズ」。厳選された高級コットンを丁寧に紡ぎ、柔らかく丈夫な糸です。丁寧に天竺編みされてつくられた生地は、綿本来の光沢感となめらかでやわらかな肌触り。そのまま素肌に身につけても、サラリとした心地よさのある着心地です。


肌着から進化したIITO
「実は、『IITO』には前身に『荒尾の和糸』という肌着ブランドがあって、着心地と肌ざわりはそのときからとことん追求していました。『IITO』は、これまでの経験とノウハウを活かして、さらにしっくり肌に馴染むような着心地になっているんですよ」と高本さん。

紡績を専門とする第一紡績が自社ブランドの立ち上げを企画しはじめたのがおよそ10年前。しかし、価格で中国製に負けてしまったり、ファストファッションブランドが台頭したりという中でなかなかうまくいかず、ブランドを立ち上げては退くということを繰り返してきたそうです。
そこで原点に立ち戻り「純日本製で本当にいいものを届けよう」と、着心地を追求して立ち上げたのが肌着ブランド『荒尾の和糸』でした。

「荒尾の和糸が安定的に市場に出るようになると、『Tシャツもあったらいいよね』、『アウターも欲しいよね』という声が出るようになりました。それなら、とことん「糸」にこだわって自分たちの強みを活かしたブランドにしようと生まれたのが「IITO」です。現在はブランドをIITO一本に絞り、力を入れています」



強力なパートナーとの協働
しかし、第一紡績は優れた製品をつくる技術はあるものの、売れる商品をつくるノウハウを持ち合わせていませんでした。そこで、商品を売るためのアイデアを持つAREZZOの有田さんの力を借りることになりました。
「AREZZOの有田さんはもともと別の会社に勤めていたのですが、IITOブランドに惚れ込み、さらにうちの社長が有田さんを口説いたこともあり、このブランドを取り扱いたいがために今の会社に移った方です。商品開発のさまざまなアドバイスをいただくこともあり、現在は有田さんと協働しながら商品企画や販路づくりを行っています」

お客さまと近い場所にいる有田さんからのアドバイスで、Tシャツのシルエットやパーカーのジップの仕様など、細かな部分にまでこだわって改良が重ねられるようになったそうです。


試行錯誤の末に生み出される着心地
第一紡績では、糸になる前の原料から加工方法まで全ての工程にこだわります。どんな糸をつくろうか、どんな編み方にしてどんな着心地を目指すのか…自社で話し合い、試行錯誤を重ねることで、本当に心地良いと思える商品が生まれるのだそうです。
そんなお話を聞いていたら、糸をつくる工程が気になります……。そこで、工場を見学させてもらうことにしました。
***
工場に入って驚いたのは、圧縮されたコットンたちの山。まずは、ギュッと圧縮されたコットンを一夜かけてふわっとさせるところからはじまります。

コットンは世界中のいろいろな畑で育てられ、第一紡績に集められてきます。
「品種は同じでも、育つ場所によって違いが出てくるんです。例えば、コシヒカリだって新潟県産のものと石川県産のものって違いますよね。それを全部ひとつに集められたものを品質のバラつきが出ないように、機械で混ぜるんです」
畑で育ったコットンには葉っぱや木などが混じっていることも多く、キレイに取り除く作業を繰り返します。

それから、コットンの長さをそろえる工程が待っています。
洋服にするためには、繊維の長いコットンを使用するとキレイに仕上がるのだそう。逆に短い繊維のものは、綿棒の先や化粧用コットンに最適なのだとか。

コットンの大きなかたまりから、太く長く伸ばされ、ここからさらに伸ばして撚りをかけて粗糸にしていきます。

「ほぼ、ここまでで糸の品質が決まるんです。キレイにできるか否かの決め手は、温度・湿度の管理です。乾燥すると静電気が起きるので、そこに全部持っていかれちゃって品質が落ちてしまうんです。湿度が高すぎると今度は綿自体がベタベタしてしまうんですよ」と高本さん。
温度と湿度がある程度一定であることが、糸を紡ぐには大切な条件なのだそうです。機械が何通りもの働きをして糸を紡ぎますが、最終的には人の手の管理によって品質が保たれています。

撚りをかけられて、だいぶ糸に近づいてきました。


粗糸を引き伸ばし、何度も撚りを加えて強度を持たせ、細く繊細な「糸」へと整えられていきます。

こちらは染色機。綿は一度漂白してキレイにしてから染色することで、ムラにならずにキレイな仕上がりになるのだとか。


最後は、人の目によって検査をします。キズがないかどうか、色糸が混入していないか目視で確認していくのだそうです。
畑で育ったコットンに幾度も手が加えられ、撚りをかけられ仕上げられていく工程を見学させてもらうと、第一紡績の真摯にものづくりへ向き合う姿勢が伝わってきました。


丁寧に紡ぐ糸の温かさ
第一紡績の工場を見学させてもらうと、日々よい糸を追求して、長く愛される製品をつくるために努力を惜しまない姿がありました。


取材を通して見えてきたのは、「誠実でシンプルな定番の服だからこそ、最高の着心地を追求したい」という想いです。
ふんわり軽くてやわらかい、ついつい毎日手にとってしまうIITOの着心地は、単に素材や技術の結集だけでなく、丁寧に紡がれる温かさがあるからなのかもしれません。
「毎日袖を通すアイテムだからこそ、飾らないけど素材や仕様にこだわる上質な日常着を丁寧につくっていきたいです」と話す高本さんの姿が印象的でした。



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