ブランド紹介

添島勲商店



添島勲商店 ブランド紹介
福岡県の特産工芸品に指定されている掛川織をはじめいまでは大変少なくなってしまった国産いぐさの製品だけを生産している添島勲商店。いぐさ製品を使う事の意味、有用性、先人達の想い、ただいぐさ製品を製造するだけではなく、人と自然の共生をテーマに今の時代に必要ないぐさのあるライフスタイルを提案します。   



添島勲商店取材記



今回取材にお邪魔させていただいたのは福岡県の南部に位置する大川市の添島勲商店さん。この地域は昔も今もたくさんの家具屋さんがたくさんあります。どちらか言えば大川といえば家具で有名です。

現場の取材にご対応いただいたのは添島彰さん。半日近く関係工場なども含め丁寧にご案内いただきました。振り返ると、話の節々にい草製品への愛情を感じました、やはりものづくりはこのような強い想いが無いと良いものは生まれません。この肌でわかる温度感を知ることが実は取材の目的の半分ぐらいを占めていたりします。

最近では海外への展開なども力を入れて取り組まれており、添島さんが海外も含めた対外的な業務の中心を担われているそうです。


特徴ある地域の問屋さん

添島勲商店さんは正確には地域のい草商品の問屋さんです。問屋さんはメーカーに商品を作ってもらい仕入れて販売する。添島勲商店さんも形は同じ、でも聞けば聞くほど一般的な問屋さんとの違いが見えてきます。
この地域のい草製品作りは、全体がひとつの会社のようなイメージです。添島勲商店さんと作り手である職人さんとの距離がとても近い、添島勲商店が作ってもらっている職人・工場はほぼ添島勲商店の商品のみを作っている。逆に職人さんからすると自分たちが作っている製品がどういう形で販売されているかしっかりとわかる。

またその先、商流で言えばより上流のい草の農家さんとも添島勲商店さんは直接やりとりを行います。全ての工程に添島勲商店が関わり、い草そのものの品質・仕分けから製造方法に徹底的にこだわることができる仕組みを構築し、もちろんこだわって作っています。
この形のもうひとつのメリットはものづくりにおいて、商品への強い責任感が生まれること。素材、品質、仕上がり具合、手抜きが生じない。本当に良いもの、質の良いものだけを流通させることができる。産地にとっても、使い手にとっても、喜ばれる仕組みになっています。
自社のことだけを考えている会社では地域でものづくりはうまくいきません。本当に良いものというのは商品の原料や製作の段階から使い手に渡るまでに携わる方々のより多くが幸せになるものづくりを言うのではないでしょうか。
商品の信頼性が問われる今の時代、こんな地域問屋さんがあることは産地にとってとても意義があることです。


国産い草と中国産い草

「日本のい草を使用して、日本の職人の手により、日本国内で生産」添島勲商店の商品は全てがこの流れの通りの純国産商品です。
でも実は現在国内で流通しているい草商品の9割前後は中国産のもの。中国で製品化されたものや、中国産のい草を仕入れて日本で製造したものなど。
添島さんに言わせると、中国産のい草はやはり質として国産(福岡南部・筑後産)のものと全く違うそうです。

違いは栽培段階そして収穫段階でいくつかありますが、まず栽培段階では農薬や管理体制の問題があります。中国産のい草は生産効率を最重要視しているので効率のため必要以上に農薬を使用していることがあります。
対して国内、添島勲商店の商品で使用するい草はしっかりと管理された田んぼで栽培された健康ない草のみを使用。農家さんだけでなく添島勲商店さんも一緒になって安心の管理体制を取っている。他にも十分な栄養がい草にいく栽培方法を取っているか、などの違いがあります。
実は同じ田んぼを使う稲・お米よりもい草の栽培には手間暇がかかるそうです。そのため栽培する農家さんが少なくなってきていることも大きな問題です。
次に収穫の時期の問題です。“長さ”が十分に成長したら中国産の場合は収穫していることが多いそうです。対して国内産い草の場合は長さが育ってももう少し待ちます。しっかりと成熟させてから収穫することで固さに違いが出ます。触るとわかるのですが、しっかりとして、パリッとしています。だから製品化された段階で丈夫さに断然違いが出てきます。

もちろんすべての中国産を悪く言っているわけではありません、そういったものがあるということです。中国産がどうというよりも実は伝えたいのは、添島勲商店の商品が品質面・安全面で間違いがないということです。
栽培から商品まで全て責任を持って管理している点で“間違い”が挟む余地がないということ。実は中々できることではないんです。その現場をこの目で拝見した私たちとしてはやはりお伝えしておきたいポイントです。


昔の3%が今の97%

そうは言っても国産い草の問題点はあります。とても大きな問題、それは生産量の減少です。
添島勲商店では熊本県の八代で生産されたい草を使用しています。八代は昔から日本一のい草の産地、国内の97%を八代で生産しています。97%を生産する日本一の産地ということは昔からずっと変わっていません。
変わったのは総生産量。なんと以前の八代以外で生産されていた“3%”が現在の“97%”と同量なんだそうです!数字で表すとなんとも驚くべき減少だということがわかります。
これにはいくつか理由がありますが、根本的には生活様式の変化が理由になりますが、そこに栽培の手間、農家の高齢化、安価な輸入品の増加が合わさり今の状況となってしまいました。
国産のい草のみを使用するのは全国で添島勲商店のみ。国産のい草の素晴らしさを知っている添島勲商店としてはこの危機的な状況に少しでも光を見つけるべく現代の生活に沿った必要とされるい草商品を様々企画開発をおこなっているのです。


伝統技法の掛川織

掛川織とは「福岡県独特の重厚優美な織り方で、花茣蓙の最高級品です。経糸が太くて数が少なく、約3cmの大目と1cmの小さな目が交互に繰り返す単純な組織の織りです。長くて良質の蘭草を用いてるので弾力性に富み、肌触りの良い製品になります。」
い草の織りの品の中でも最高級品を掛川織と言います。では他の織りとどう違うのか?最も重要な違いはたて糸の本数の少なさです。
い草の織りの構成は一般的な織物同様、たて糸とよこ糸を交差させて織り上げていきます。たて糸に綿や麻の糸をはり、横にはよこ糸としてい草を入れる。これを繰り返して一枚のい草の織物を完成させていきます。

掛川織では、たて糸がとても少ない織りの技法です。そのため横に入れるい草の“質”に大変影響を受けるのです。だから弱いい草・短いい草・質の良くないい草を使用することができません。厳選した国産のい草の中でも長さも十分にあり、特に質の良い、コシが強いい草のみが使用されます。ちなみに上質ない草は使用を重ねた日焼けしたのちも美しく人の体にも良いという特徴があります。
その上、よこ糸にあたるい草の本数も多く使用します。なんと一般のい草商品と比較して約30%〜50%多く使用します。これにより一般のい草商品と比較して圧倒的に座り心地や肌触りが良くなります。
上質で心地よく高い耐久性を持つ掛川織のい草商品、でも掛川織が苦手なこともあります。それは複雑な模様をデザインすること。
添島勲商店では掛川織だけではなく、他にも袋織や紋織といった複雑なデザインを表現できる織の商品も製造しています。もちろん国産い草で、質のいいものだけを使用していることは言うまでもないかもしれません。

シンプルで洗練された上質ない草商品なら「掛川織」、様々なデザインを楽しみたいなら「袋織」や「紋織」、そんな風に選んでみてください。


製造現場と工程のご紹介

今回は添島さんにご案内いただき「掛川織」の製品を作られている職人さんの工場を取材させていただきました。その光景を順にご案内いたします。

こちらではい草の検品と長さを揃える作業を行ってます。その後染色の必要なものは染色工程にうつります。染色工場はまた別の工場のようで今回残念ながら拝見することはできませんでした。
ちなみにい草の商品に価格の差が割合大きくあります。その理由は前述のようにい草の質や本数がありますが、もう一点はこの染色されたい草をどれだけ使うかだそうです。

こちらは長さや質も確認済みの準備が整ったい草、これから順に織機に入っていきます。

では、い草の織機を見ていきます。

ここでは全部で6台ほどの大きな織機があります。

たて糸が通っている真ん中に両サイドからよこ糸が差し込まれていきます。

もう少し近づいて見ます。

このように一本一本ゆっくりと織られていきます。

ぶら下がっている大きなすだれのような板、穴が空いています。これが実はどの色のい草をどのタイミングで差し込んでいくかを支持する司令塔。画像のものはシンプルなデザインのものですので短いですが、複雑なデザインになればなるほどなが〜くなっていくそうです。

織りあがったものは織機の裏側に出てきていました。

次に検品作業に移ります。ここでは人が目で見て、手で触れて、折れていないか、割れた箇所はないか、などしっかりとチェックしています。
この工場で行う工程はここまででした。その後、縁をつける工程を行い最終検品を行い出荷されていきます。


最初から最後まで

工場の帰り道めずらしいものを見せていただきました。

田植えは田植えでも稲ではなく、い草の田植えです。ここは添島勲商店さんの田んぼなのです。

確かによく見ると稲ではなくいぐさです。

こちらはいぐさの苗。いぐさの田んぼがめずらしくなってしまった現代ではあまり見かけることはできない貴重なシーンです。
徹底した高品質ないぐさ製品作りを目指し最初から最後まで全ての工程に責任を負う。輸入のいぐさやいぐさ製品が増えてきて世の中のいぐさ関連の会社が輸入品に向かう中、徹底的に純国産にこだわった添島勲商店の“頑固さ”がここにも垣間見れます。ものづくりをするなら全てに責任を持つ、中々できることではありません。
今では中国製など安価でも手に入るいぐさ製品。でも本当に良いものを本当に納得して長く使いたいのであれば添島勲商店さんの商品に間違いはないのだと体感しました。
いぐさ製品を比較して“なんとなく”わかるその良し悪し、今回取材をさせていただいたことでその“なんとなく”が目に見える形ではっきりとわかりました。少しでもこれを見ていただく方に私が現場で見たものが伝われば何より嬉しいことです。
添島さん、添島勲商店のみなさま、そして取材させていただいた工場の皆様、お忙しい中取材にご協力いただき有難うございました!








添島勲商店の商品一覧



添島勲商店 国産い草のラグ 190cm×190cm

国産い草のラグ 190cm×190cm
20,520円(税込)~




添島勲商店 国産い草のラグ 190cm×250cm

国産い草のラグ 190cm×250cm
 27,000円(税込)~




添島勲商店 国産い草のデザインラグ

国産い草のデザインラグ 190cm×190cm
25,920円(税込)




添島勲商店 国産い草の子ども寝ござ

国産い草の子ども寝ござ
4,750円(税込)




添島勲商店 国産い草の子どもサマーマット

国産い草の子どもサマーマット
6,480円(税込)







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